こんにちは!
株式会社セイフティプランナー九州です 😛
今回も読書感想文をお送りします。
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湖底の城も6巻が終わると7巻まで少し間が開きますので、次に読む本を物色しています。
次は日本の歴史上の人物でまだ読んだ事のない人にしようと思っていますので、あしからず。
さて、随分と時間が経ってしまいましたが湖底の城の続きです
勢いに乗った呉軍は楚の首都まで攻め入り、ついに楚を滅ぼすが、楚の幼君は逃してしまう。
楚の下級官僚あった申包胥(伍子胥の親友で伍子胥をを助けたこともある人)が幼君を守り秦の国王に命を懸けて援助を請う。
秦はもともと自立の国で、大国にもへつらわない代りに小国も侵さない、まあ他国に興味がない無関心な国だったのだが、申包胥の熱意に感動した秦の王は、楚を助けるために出陣する。
ここで思うのは、人を動かすのは打算や理屈ではなく、人の熱意以外にないと言うことです。
楚の国にもし申包胥がいなかったら大きく歴史が変わっていたのではないでしょうか。
人を動かし、国をも動かす。それだけの熱意が自分にあるのか?出せるのか?
ここが大切なところだと思うのです!
その後、出陣していた呉の軍師の孫武が、病に侵され帰国することになるが、呉では王の弟が兄の留守をいいことに楚と密約を交わして、国をのっとっていた。だが孫武亡き後の呉には伍子胥がいたため、孫武の兵法を用いて、楚と秦の連合軍を撃破しその勢いで、呉の首都を難なく奪還する。
その後は穏やかな日々が続くが、王の後継者が突然病没したためにさらにその子供を後継者として立て、再び伍子胥を用いて楚を攻め、耐え切れなくなった楚は呉から離れた地に遷都する。
ここに伍子胥の復讐は完結したのである。
騙したり裏切たり等、権力欲に憑かれた人間は果てしなく戦い続けていく。
ところで、人間の喜びの中で最大のものは「他化自在天」といわれている。
他人を自分の思いのままにすることが、最も喜びも多きいとの意味だが、そこにはまた最も大きな魔がひそむといわれ、それにとり憑かれると、まともな人間でいられなくなってしまう。
人間の歴史は、常にこの他化自在天に振り回されてきたといっても過言ではない。
そのような人間社会をどうすれば変革することが出来るだろうか?
それには、何が人間にとって幸せなのかという確固とした哲学が必要であり、その哲学を教育によって人類全体に普及しなければならないと思う。
また、その哲学とは、平易であって道理に基づくものでなくてはならない。
つまり「人に悪くすれば必ず自分に悪い結果が生じ、逆に良くすれば必ず良いことが返ってくる」というような道理を、様々な史実や先人の英知を学ぶことで納得性のあるものにして伝えなくてはならない。
そのために歴史を学ぶ必要性があるのではないかと思っている。
早く7・8巻を読みたいのですが、文庫本じゃないと持ち運びが面倒なので、出てからにします。
松本