こんにちは!セイフティプランナー九州です
今回の読書感想文は松本がお送りします 😛
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中国の歴史文学小説で面白いのは、何と言っても宮城谷昌光さんだと思う 。
小説と言っても、史実にはあくまでも忠実に書いてないと読者は興味をなくしてしまう。 それゆえ筆者は膨大な資料を読破し、考察し、推敲を重ねる。歴史小説の醍醐味を生み出すその作業は、誰にでも簡単にできるわけではなく、心から筆者に対し尊敬するのみである。
さて、この物語は中国の春秋時代のお話で、周の武王や太公望などが中国を平定した後、周の力が弱くなってその属国であった晋が力を増し、その後は楚や呉がそれに取って代わろうかという時代が舞台である。
主人公は、楚の伊令の第2子であった伍子胥。
暴虐な王とそれを利用して自らの支配を広げようとする側近が、目障りな伍子胥の親と兄を殺害した。それにより、伍子胥は親の仇を討ちたいと楚を捨てて逃亡し諸国を流れ、かつて敵国であった呉の国へ至る。
そこで出会った公子「光」にその人間としての力を見出されていく。
と、いうとこまで読みました。
途中経過ですので、読み終わってまた報告します。
ところで、中国ほど権力の入れ替わりの激しい歴史を持った国はないと思うのですが、入れ替わりの激しさは、リーダーの資質と人格に関わっていることが殆どであり、特に初代から二代・三代と人格者が続いていかないことが非常に多いようにも感じます。
その原因の大半は、教育の問題ではないでしょうか。
適切な教育者を確保できなかった場合は、教育担当者の思惑ひとつで、王さえも殺害するような悲惨な歴史が繰り返されてきたのですから。
それは中国に限らずどこの国にも現実にあった事で、王位継承の際にトラブルが発生したのは日本も例外ではありません。
しかし、権力争いは自己の欲望と利益を最優先する生き方です。
欲望の奴隷になった人間はもはや人間ではなく、畜生以下なのです。
では、続きはまた後日・・・
長文失礼いたしました。